振袖選びの第一歩はイメージづくりから
成人式をすてきな日にするには、少なくとも一年前くらいから準備、振袖選びをしたいものです。「そんなに早くから?」と思うかもしれませんね。でも、「本当に気にいった振袖を着たい」、友達から「すてきな振袖ね」「すごく似合ってるよ」って言ってもらいたい……。そんな願いをかなえたいなら、振袖選びは早くスタートしましょう。
成人式に、お気に入りの振袖を着て笑顔いっぱいの自分をイメージしてみてください。そこから成人式は始まっています。
いまの若い女性の着物体験は、和のお稽古事などを続けている方を除けば、子どもの頃の七五三や夏祭りのゆかたくらいではないでしょうか。本格的な着物を身にまとうのは、成人式が初めてという女性も多いはず。
着物体験が少ない中で、いざ振袖選びといっても難しいのは当然です。それではどうすればいいでしょうか。
ネット時代のいまは、まずはインターネット、そしてカタログや着物雑誌などで、できるだけ多くの振袖の写真を見ることです。そのうえで、次の段階(呉服店へ足を運ぶ)のため、好みの振袖を何点かリストアップしておきましょう。このとき、ちょっとしたヒントを! 自分と雰囲気の似たタレントさん、女優さんがモデルをしている振袖をチェックしておくのもいい方法です。想像以上にピッタリ似合うことも珍しくありません。そう、イメージは大切です。
何点か振袖をリストアップできたら、ご両親、ご家族の意見も聞いてみてください。時には、気付かなかった全く方向性の違う振袖が候補に浮上してくることもあります。
呉服店に積極的に足を運びましょう
振袖選びは、努力に比例して満足度の高い振袖に出会えます。まずは、自分が気に入った振袖の写真などを呉服店に持参して相談してみましょう。ここからが本格的な振袖選びが始まります。呉服店を身近に感じられるくらいこまめに通うことで店の雰囲気にも慣れ、落ち着いて振袖選びができるようになります。
お気に入りを選んで試着します
振袖選びの最終段階、試着です。まずは、自分の気に入った振袖を、2、3点、順に着付けてもらいましょう。鏡から2~3m離れて、全身を正面、側面、そして後ろもチェックします。一般的には、顔が白く、きれいに見えるものを選ぶといいとされています。
試着のために同行してくれたお母さまや家族、そしてお店の人の意見もしっかり聞いて判断しましょう。難しいのは、自分のお気に入りの振袖が必ずしも似合うとは限らないこと。その意味で、他の人の感想もとても大事です。普段、洋服では選ばないような色でも、振袖では似合うことも多いのです。
振袖の見せ方として重要なことの一つが柄の位置です。特に上半身に柄のあるものは、身長に対するバランスを判断しましょう。肩に柄のある振袖は、座っているときにも存在感をアピールできる良さもあります。
振袖を着るには、帯、そして、帯締めや帯揚げ、半襟、重ね襟など、欠かせない小物がたくさんあります。スタイリングはセンスの見せ所。同じ振袖でも、帯や小物の合わせ方でまったく印象が違って見えるのです。
あれこれ試してお気に入りの組み合わせを見つけましょう。