友だちと着物を着て出かけようと約束していたその日、雨女は誰なのかしらないけれど、天気予報は「曇り後雨」。
せっかくの晴れ着を自慢し合おうって言ってたのに、途中から雨が降るかも…、どうしよう?

こんなとき、着物でのお出かけをあきらめることはありません。いくつかのポイントを押さえておけば出かけられます。

Lesson1

雨の日は着物が汚れるのは普通です
まずは、雨の日の着物でのお出かけには心構えが必要です。ズバリ、「雨の日は着物が汚れるのは当たり前」と、いい意味で開き直ること。ほら、気持ちが楽になってきたでしょう?

Lesson2

歩き方はソロリ、ソロリ
雨の日は濡れるのが当たり前とは思っても、できるだけ濡れるのを少なくしたいところですね。そこで、歩き方は思い切り内股で、小さな歩幅でゆっくりと。爪先に少し力を入れるようにして歩くのがコツです。時々は立ち止まって、泥はねがついていないか確認しましょう。ただし、泥はねを見つけてもこするのは厳禁です。できるだけ触らず、帰宅してから乾かした後に、泥を軽くたたいて落とすようにして処理します。でも、専門店に相談するのが一番です。

Lesson3

強い雨の日には雨草履と雨コートを
雨草履お出かけの時点で雨が降っている場合、また途中から本格的な雨が降る予報のある日などは、雨草履と雨コートが必要です。正装のときは基本的に使えませんが、爪先に透明カバーが付いた雨天用の草履などが便利です。底がウレタンで滑りにくく、安心して歩けます。、草履を覆うようにして使う草履カバーも市販されていますので、雨が降りそうな日のお出かけには持っていたいですね。
また、着物全体を雨から防ぐ雨コートは便利です。ワンピースタイプのもの、ツーピースタイプのものがありますが、どちらも、着る場合にはコートの下で着物の裾をたくし上げておくと泥はねを防げて安心です。

Lesson4

着物を安心して着るために
ガード加工できものを守るおすすめしたいのが撥水効果のあるガード加工です。水をはじいて濡れを防ぐことができるので汚れがつかず、濡れによる布地の縮み防止に役立ちます。また、雨以外に、パーティーなどで着物に飲み物をこぼしたようなとき、ガード加工は汚れを染みにくくしたり、ついても汚れが落ちやすくします。