振袖の着付けを担当してくれるスタッフは経験豊富なベテランさんがほとんどですから、着方の心配は基本的にはいりません。
振袖のモデルさんになった気持ちで、落ち着いて着付をしてもらいましょう。
でも、着付けの最低限の知識はもっていたいものです。ポイントだけをいくつか紹介します。
また、着くずれしやすい部分がどこか、お直しするにはどうするかなどを担当の方に聞いておき、簡単にメモしておくといいでしょう。万一のときにあわてなくてもすみます。
- 衣紋の抜き具合
- こぶしが一つ入るくらい抜く(あける)のが基本です。格の高い着物ではやや多めに抜きます。
- 衿元
- 重ね衿、半衿はどこから見ても同じ幅になっているか確認しましょう。
- 帯の位置
- 振袖は、一般の訪問着よりも、帯を少し高めの位置で結びます。そのことで若さを演出できます。
- おはしょり
- シワが入っているとだらしなく見えてしまいます。乱れているときは、指先を帯の下に入れて左右に引き、しごいて整えます。
- 着丈
- 鼻緒が見えるか見えないかくらいの着丈が一番キレイに見えます。
- 上前の位置
- 上前は脇のラインにそっているくらいがちょうどいい位置です。回りすぎていると歩きにくくなってしまいます。
- 草履の履き方
- 草履を履き慣れないと、一番先まで足を入れてしまい、窮屈そうに見えるだけではなく、指の間が痛くなってしまいます。親指と人差し指の関節くらいの位置に鼻緒の先がくるように、指で挟むような感じで履くようにします。