振袖を着る時にたくさんの小物が必要になります!

購入される際にも聞きなれないお名前をたくさん聞かれたのではないかと思います。

そこで振袖を着る際に必要なもの、小物類などをわかりやすく紹介したいと思います。

この写真をご覧下さい。

これを見ていただくだけで、着る際に必要なものの名前や用途わかっていただけるのではないでしょうか。

1.振袖

振袖とはどんな着物のことをいい、どうして成人式で着られるようになったのでしょうか?

振袖は、袖丈が長く、振りと呼ばれる長い袖がある着物のことをいいます。

昔、関所を通るときには未婚女性は振袖を着ないと通ることができないとされており、未婚女性の正装であり、証とされていました。

それではなぜ振袖を着るのか 大きな2つの説があるといわれています。

まず一つ目は、未婚の女性が袖を振ると男性の魂を引き寄せることができるために振袖を着るといわれ、結婚が決まったら引き寄せる必要がないため、袖を留める(つめる)ことから留袖という名前になったそうです。

そしてもう一つは、袖を振ることで悪霊を振り払うと言われていたため、子を思う親が子供に着させ、すべての悪霊から守ってくれるようにしたそうです。

結婚したら、すべての悪霊から旦那様が守ってくれるため袖を切っても幸せに暮らせるといわれてきました。

 

2.長襦袢

振袖のベースとなる長襦袢は、振袖の重ねの役割を持っています。半襟はこの長襦袢に縫い付けます。

長襦袢は袖の長さ、裄など振袖のサイズに合ったものを着用します。

 

3.袋帯

振袖に合わせる帯はいわゆる袋帯といわれる帯を使用します。

長さ 約4mで幅約30cmの袋帯は、表地と裏地を縫い合わせて作ってあり、もともとは1枚の生地を袋状になるよう縫い合わせて作られていました。

4.半襟

半襟は長襦袢に縫い付けて使用するもので、半分しか見えないことから半襟と名前が付いています。

白色の無地が基本ですが、振袖の場合には刺繍や柄ものが選ばれており、着こなしや着物のアクセントになっています。

5.重ね襟

伊達襟とも呼ばれています。

長襦袢と振袖の間に使用しますが、使うことにより何枚も重ねているように見えることから重ね襟と言われています。

ラインストーンやパールなど飾りが付いたものもあります。

6.帯揚

振袖や着物などの帯結びのときに使用する帯枕にかぶせ、枕から出ている紐を隠すために使います。

装飾のポイントとしても使われていますので、色合いなど工夫されるとオリジナリティーが増すと思います。

振袖の帯揚といえば絞りのものが多用されていますが、すっきりまとめたいときに綸子や縮緬の帯揚を選ぶといいでしょう。

また、縛り方で印象など変化をもたらすこともできます。

7.帯〆

読んで字のごとく、「帯を締めるもの」で、帯を固定するために必要な小物の一つです。帯締めがないと帯を締めることはできません。

真ん中に華やかな飾りがついているものもたくさんあり、装飾を飾るアイテムとして個性を引き出すのにアクセントとなっています。

8.草履・バック

ご自分の振袖にあわせ、お選びになるといいでしょう!

革製や絹織物製、刺繍柄など様々なものがあります

 

9.髪飾り

振袖を着るときにしたいヘアスタイルや振袖の色柄などを考えて、お選びいただくとトータルコーディネイトを楽しめます!

髪飾りについては詳しく 9.27掲載のブログでご紹介しています。

続きまして 着付けに必要な小物をご紹介いたします。

1.肌襦袢


振袖を着るときには肌襦袢→長襦袢→振袖の順に重ねていきます。
いわゆる振袖の下に着る和装の下着のことを肌襦袢と言います。
肌に直接付けて、汗などを吸い取り、汚れが付くのを防いでくれます。
また防寒対策にもなります。
また肌襦袢を着ていると裾さばきがよくなり、歩きやすくなります。

2.足袋


和装の靴下です。
鼻緒のある履き物ように、親指とほかの四本の指を入れる二つの部分に分かれています。
最近では柄付きや刺しゅう入り、またレースなどでできたタイプなどがありますが、振袖の場合は正装用の白足袋を着用します。

3.腰紐


やわらかい布でできた腰紐は着物の丈の調節や胸元を整えるために使われ腰のまわりに巻かれ、着崩れを防ぐことができます。

4.ウエストベルト


腰紐の代わりにウエスト部分にしめるベルトのことです。
ゴム素材だからのびて伸縮性があるため、着心地が楽になります。
また着崩れ防止にもなります。

5.コーリンベルト

着物の衿や長襦袢の襟合わせを整えるために使われます。
長襦袢や着物の衿や折り上げたおはしょりを押さえて(固定)着崩れしにくくなったり、着付けを楽にできるように補助してくれます。
着物と長襦袢、両方使うこともできます。

6.伊達締め


幅約10センチの薄い帯状のものを伊達締めといいます。
長襦袢に一本、着物に一本、合計二本使います。
長襦袢を着るときには、衿合わせを安定させるために、着物のを着るときには、衿合わせを安定させ、おはしょりの底をまっすぐに整えるために使います。

7.帯枕


帯を締めるときに背中の部分の帯の形を整えるときに使います。
帯揚げに包んで使い、帯結びで特別な結び方をするときに、ボリュームを出すためなどにも使われます
太鼓用と変わり結び用 若い人用 年配用などがあります。

8.帯板


帯を締めた時に、帯にしわが寄らないようにするために使われます。
また、締めた後にもしわやよれを防いでくれます。

9.補正用タオル


身体の凹凸を補正するために使います。
また、腰紐が身体に食い込むのを防いでくれます。
フェイスタオル3枚と小さめのタオル1枚の計4枚 あるといいでしょう。

10.襟芯


振袖の襟元がピンと立たっているととても美しく見えます!そのために必需なのがこの襟芯です。
襟芯は長襦袢に入れて使用します。
色は白が多く、素材はレーヨンやポリエステルなどの軽くて固い素材でできています。

11.三重紐


三重紐は三本ゴムが重なり、両端にゴム幅と同じ幅の紐がついています。
三重紐を使うと振袖の帯を華やかにまた様々な帯結びの形を作ることができます。

 

いろいろな小物についてご紹介させていただきました。

どのようなときに使われるか用途と種類を理解させれるともっと着物を着ることへのハードルが低くなると思います!

なにかご不明な点等ございましたら望幸 スタッフへお声をかけてくださいませ