2022年の8月も半分が過ぎ、夏休みももうすぐ、終わり…という方もいらっしゃるかと思います。
当店ではお盆休みを中心に今年も振袖選びに来られたご家族様がご来店なさっている状況で、購入、レンタル、お母様の振袖のお持込み相談など多岐に渡っておりますが、お母様のお振袖をお持込みになる際に、不足しているものがあったりしてお手間をお掛けしてしまう場合がございました。
そこで、今回は、振袖をお持込み下さる時に気を付けて頂きたいことをご紹介したいと思います。
1、一番肝心な物からご紹介
まず、お願いしたい事は振袖一式を忘れない!です。
お母様のお振袖をお持込み頂き、お嬢様にお着せしてコーディネートを比較したい時に、無くてはならない物がなくて中途半端になってしまうケースが多発しております。
上の画像のような箱とたとう紙という着物専用の包み紙に入っていると思いますが、ご面倒にならぬよう、箱ごと、もしくは、たとう紙に入った状態でも結構ですので、そのままお持込み頂き、拝見させて頂きます。
では、お持込み頂きたい物を画像に名称を付けてご紹介しますのでご確認下さい。
- 振袖
これが無くては本末転倒ですよね。まず、レンタルや購入することをご検討でない限りはお持ちください。
- 袋帯
二つ目は、帯です。着物だけでは、コーディネート相談の際に、口頭でお伝え頂いても「家に帰ったら全然、話した柄や色と違った!」なんて話がよくあります。
記憶のイメージって実物見て比較するのとでは違いますので、お持ちくださいませ。
- 長襦袢
三つ目は長襦袢です。「コーディネート相談だから要らないのでは?」なんて声が聞こえてきそうですが、長襦袢も大事です。
なぜならば、寸法が心配な場合、裄丈の長さや着丈の長さをお直ししなければならない場合があります。
それと、最近は、長襦袢の衿に付ける半衿が刺繍で豪華なものを縫い付けている事が多く付けたいと仰るお客様も多いのでお母様の時だと白い無地の場合がありますので、お預かりすることもありますのでお持ちください。
2、帯周りの小物も忘れずに!
次は、コーディネートの要となる帯周りの品をご紹介します。着物って着物と帯で全体の印象が決まりますが、帯の周りに付属品が装飾されることで、もっと華やかに時にシックに印象を変えることが出来るものでリメイク相談の一番多い部分でもあります。
- 帯締め
お母様達がお振袖をお召しになってた頃に比べ、彩りや装飾が豪華になっており、「私たちの時と全然違う!」と一番お声が上がるくらい、ぱっと見の印象がガラッと変わる帯締めです。
- 帯揚げ
帯の上辺を飾る布の事で、帯枕を包んでいます。帯枕を隠して帯結びの形を整えるのが帯揚げの役目です。帯と着物の間に差し色を入れることで華やかで引き締まった印象になります。これもコーディネート相談で多い部分です。
- 重ね衿
重ね衿は、伊達衿っていうおばあちゃまもいらっしゃいますが、伊達締めと間違えやすいので重ね衿というのが一般的かと思います。
この小物には、「慶びが幾重にも重なりますように」との願いが込められている為、十二単の様に何色も重なった衿を付ける事で重ね着しているように見せる物で、お顔に近い部分ですので顔写りが変わる肝心な部分なのでこちらもお忘れなく。
- 草履バッグ
こちらもいざ使う時にトラブルになりやすいのがこちらです。デザインも多岐に渡るのもありますが、お母様の草履を使ったらベタベタしてたり、底が剥がれたりと経年劣化によってご使用できない為に前撮りや成人式の前に慌ててお求めになる方が多いです。
気兼ねなくお持ち下されば、こちらもチェックしますので、ご安心を。
- クリーニングやお直しの相談も一緒に。
お着物のコーディネートをしながら、着物にシミやカビがないか、寸法が合っているかを僕たちは見ています。程度に合わせたご提案をしておりますので気になる所があったら遠慮なくご相談ください。
- 足りないものがあれば、揃えましょう!
振袖の相談にお見えになったからには、不足がないようにしてもらいたいものです。いざ、前撮りや成人式で着用しようと思ったら、「足袋のサイズが合わない!」や「腰紐が足りない!」と着付けに必要な道具があると思っていたらない…なんてこともしばしば。どうせ、お持込み頂くのですから、着付け道具も揃ってるか確認してもらいましょう。着る前にバタバタ忙しい思いをしなくて済みますよ♪
お名前と物がリンクしない方も多いかと思いますので、ご紹介しますので、確認してみてください。
- 衿芯
- 帯枕
- 肌着
- 足袋
- 腰紐×3本
- ウエストベルト
- コーリンベルト
- 帯板
- 和装用ストッキング
- 伊達締め
- 髪飾り
着付け師さんや美容室によって必要な物が違いますが、基本的に必要な物をご紹介しましたので確認用にご利用下さい。別のブログでもご紹介してますのでこちらの方もご覧ください。↓
- 最後に
まだまだ、学生のお嬢様は夏休みの方もいらっしゃると思いますのでこれからお持込みでご相談を検討中の方はお忘れ物なくご相談くださいね!
お母様の振袖をご検討のお客様に向けた記事がいっぱいありますのでこちらもご覧ください↓
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